AI社員ニュース ── 経営者が来週から使える話
労働基準監督官の立ち入りは原則予告なし。労災や未払いの申告をきっかけに選ばれ、拒んだり偽ったりすると罰則
ある日いきなり労働基準監督署の人が来たら、何を見られるのでしょうか。厚生労働省の Q&A は、労働基準監督官の監督の仕方を示しています。
監督の進め方
労働基準監督官の基本的な任務は、労働基準法・最低賃金法・労働安全衛生法などの規定が事業場で守られるよう監督することで、違反が認められた場合は、事業主などに文書で指導し、是正させます。
監督はすべての事業場が対象ですが、労働災害の発生の情報や、労働者からの賃金不払・解雇などの申告・相談をきっかけに、また問題が懸念される事業場をあらかじめ選んだ上で計画的に行われます。事業場のありのままの状況を把握するため、原則として予告なしで行われます。
監督官の権限
労働基準監督官には、事業場への臨検(立入調査)、帳簿・書類などの検査、関係者への尋問などの権限が与えられています(労働基準法101条・103条、労働安全衛生法91条・98条、最低賃金法32条など)。危険性の高い機械・設備の使用停止など、労働基準監督署長が命じる行政処分も担います。
臨検の拒否・妨害、尋問への陳述の拒否・虚偽の陳述、書類の提出拒否・虚偽の書類の提出には罰則があります(労働基準法120条など)。
司法警察員としての権限
労働基準監督官には司法警察員としての職務権限があり、重大または悪質な違反をした事業者には、刑事事件として捜査を行うこともあります(労働基準法102条など)。厚生労働省のホームページには、労働基準関係法令違反に係る公表事案として、送検の事例が載っています。
来週から使える手順
- 出勤簿・賃金台帳・労働者名簿・36協定・就業規則が、すぐ出せる場所にあるかを確かめる
- 賃金不払や解雇でスタッフから申告されそうな件が無いかを見直す
- 監督官が来た時に、誰が対応して何を出すかを決めておく
- 指導を受けたら、是正の内容と期限を記録して進める
帳簿と書類の置き場所の一覧、毎月の出勤簿と賃金台帳の突き合わせ、指導を受けた時の是正の記録は、AI社員にLINEで頼めます。是正の判断と労務の判断は、人(経営者と社会保険労務士)が行います。