AI社員ニュース ── 経営者が来週から使える話
基本給の決め方は4つの型。年齢給・職能給・職務給・業績給。労働基準法は決め方を縛らず、労使で話し合って決める
スタッフの基本給を、何で決めているか説明できるでしょうか。厚生労働省の Q&A は、基本給の決め方の4つの型と、それぞれの長所・短所を示しています。
4つの型と長所
年齢給(年齢・学齢・卒業年次で決める)…ライフステージごとの最低生計費が保障され、安心感を与え、長く勤めることを促す。
職能給(職務遂行能力で決める)…人事異動がしやすく、一人ひとりの能力開発の動機づけになり、多能工化と企業の長期的な発展に役立つ。
職務給(従事する職務で決める)…仕事の価値と基本給が一致し、企業の外から必要な人材を募集でき、能力向上のコストがかからない。
業績給(仕事の業績で決める)…成果と基本給が連動し、短期的には企業の業績が上がる。
それぞれの短所
年齢給 …平均年齢が上がると賃金コストが上がり、若い人に不満が出やすく、国際性がない。職能給 …ポストがなくても昇格できるので高齢化で人件費が上がり、運用が年功的になりやすい。職務給 …人事異動が難しく、企業の中での能力開発の動機づけにならない。業績給 …複雑で共同作業が要る仕事には使いにくい。
法律が決めていること
労働基準法24条は、通貨払い・直接払い・全額払い・毎月払い・一定期日払いの5原則を定めていますが、賃金の決め方や計算の方法を縛る規定はありません。
労働契約を結ぶ時は、賃金の決定・計算・支払いの方法、締め切りと支払いの時期、昇給について書面で明示しなければならず(同法15条・同規則5条)、就業規則にも必ず書く事項です(同法89条2号)。決め方そのものは、労使が対等の立場で話し合って決めることになります。
来週から使える手順
- いまの基本給が、4つの型のどれ(またはどの組み合わせ)で決まっているかを書き出す
- その決め方が、労働条件通知書と就業規則に書いてあるかを確かめる
- お店の仕事に合う型と、合わない点を、長所と短所で並べてみる
- 決め方を変える時は、スタッフと話し合い、社会保険労務士に確かめる
いまの基本給の決め方の書き出し、4つの型の比べの表づくり、労働条件通知書と就業規則の該当の欄の確かめは、AI社員にLINEで頼めます。賃金制度の決め方と労務の判断は、人(経営者と社会保険労務士)が行います。