AI社員ニュース ── 経営者が来週から使える話
採用内定の取消は解雇と同じ扱い。面接での家族についての虚偽の答えは、仕事の適性や能力と関係がなく、それだけで取り消すことはできないと考えられる
内定を出した人について、面接での答えが事実と違ったと分かった時、内定を取り消せるでしょうか。厚生労働省の Q&A は、内定の性質と取り消せる場合を示しています。
内定は労働契約、取消は解雇
採用内定は、解約権を留保した労働契約と考えられています。そのため内定の取消は、労働契約を一方的に解除するもので、解雇の扱いになります。重大な理由がある場合に限られます。
取り消せるのはどんな場合か
最高裁は、取消の理由は、内定の時点で知ることができず、また知ることができないような事実で、それを理由に取り消すことが客観的に合理的で社会通念上相当と認められるものに限られるとしています(大日本印刷事件・最高裁昭和54年7月20日判決)。
面接での虚偽の答えが取消の理由になるかは、場合によって異なり、一概には決められません。
家族のことを聞くこと自体が適切でない
家族のことなど本人に責任のない事項を採用選考で把握することは、就職差別につながるおそれがあり、厚生労働省は適性と能力に基づく公正な採用選考を求めています。
父親について聞かれて事実と違う答えをしても、仕事の適性や能力とは関係がなく、それだけで内定を取り消すことはできないと考えられます。
来週から使える手順
- 面接で聞く項目の一覧を作り、家族・本籍・思想などの項目が入っていないかを確かめる
- 内定通知書に、取り消す場合の理由が書いてあるかを確かめる
- 内定後に気になる事実が分かった時は、それが仕事の適性や能力に関わるかを書き出す
- 取消を考える時は、本人へ伝える前に社会保険労務士か弁護士に確かめる
面接の質問の一覧の見直し、内定通知書の取消の理由の条の抜き出し、気になる事実の整理は、AI社員にLINEで頼めます。内定を取り消すかの判断は、人(経営者と社会保険労務士・弁護士)が行います。